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7 ◇追跡

Author: 設樂理沙
last update publish date: 2026-07-12 03:22:29

 希樹が押さえている証拠の写真だけでも、ふたりを問い詰めることは

できるが、あれだけでは今もふたりの関係が続いていることを突き詰める

には証拠として不十分なんだよな~。

 今も進行形で関係が続いていることを暴くには……

はっきりさせるには……

奴らの現場を押さえ、証拠取りをするしかない。

 平日に仕事を終えてからの尾行は忙しい俺には無理だし、希樹にしても

できなくはないとしても翌日の仕事のことを考えると、負担が大きいはず。

 それで俺は土・日続けて出張が入り、愛結と会えないという設定で

計画を進めることにし、希樹に翌日この案を打ち明けてみた。

  希樹の賛同を得て、俺と彼女は早速次の土・日、涼と愛結のふたりを

尾行することにした。

 土・日のどちらかでヤツらの尻尾が掴めればいいと思っていたのだが、

土曜日に早速愛結に動きがあったため、俺はすぐに希樹に連絡をした。 

 愛結が乗っている車には、わざわざ用事を作って平日の夜会いに行き、

彼女の愛車の底面にGPSを取り付けておいた。

 なので、追跡途中で見失ったとしても最終目的地は後で必ずわかるので、

追跡していても気持ちに余裕が持てるはず。

          ◇ ◇ ◇ ◇

 希樹にはどの辺りに向かっているのか逐一連絡を入れつつ、

俺は愛結の後を追跡した。

 追跡しながら果たしてヤツらは今回会ってどうするのだろう?

 キス止まりで済むのだろうか?

 そんなことを考えていた。

 今頃、希樹はどんなことを考えながら車を走らせているだろうか!

 街中ではなく山の方へ向かっているので、たぶんあの辺ではないかと

推測することができる。

 希樹にもだいたい自分の推測している場所辺りで集合な

……と再度連絡を入れておいた。

 予想通り愛結の車は六甲山牧場の辺りで動きが止まった。

 10分後、希樹と俺も愛結の止めてある場所から少し離れた

場所で合流した。

「残念だけど、やっぱり愛結と涼は会うつもりのようだね」と

希樹は言った。

「たぶんそうだと思うけど、愛結の会う相手が涼だとはまだ確定してないよ。

……まだね」

と、そんなふうに返した俺。

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  • 『裏切者は赦さない。愚かな奴らを一刀両断、追い込みをかける』── 陰謀 ──   51 ◇希樹、地元に帰る

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